痛くなく、合併症がほとんどないレーザー治療
緑内障レーザー治療(SLT)
YC-200Splus
緑内障レーザー治療(SLT)
M緑内障レーザー治療(SLT)について
緑内障レーザー治療(SLT)とは、痛くなく、合併症がほとんどないレーザー治療(5分)で眼圧が2~6下がります。2~3年効果が続き、繰り返しできる治療になります。
点眼は毎日大変、点眼の副作用が心配という方にお勧めです。
緑内障は目薬で眼圧を下げることで進行が抑制できます。
しかし、必要だと分かっていても毎日忘れずに点眼をすることは決して簡単なことではありません。
また、薬剤のアレルギーや色素沈着、ぜんそくや不整脈・ドライアイなど副作用が多いことも治療を中断してしまう原因です。
点眼は毎日大変な方へSLTレーザー治療
ここ数年SLTといって簡単なレーザー治療で眼圧を下げることができます。
治療法を早期に行うことが経済的にも治療効果としても 有効であるという報告が出てきました。
適応:正常眼圧緑内障・開放隅角緑内障(ふつうの緑内障)
点眼が大変な方、忘れやすい方、点眼が面倒な方
副作用で点眼を減らしたい方
妊娠予定・妊娠中・授乳中で眼圧が高い方
点眼だけでは眼圧が十分に下がらない方
などにお勧めです。
SLTで点眼治療が減る
SLTは外来手術扱いなので民間の医療保険の給付対象になることが多いです。
(保険適用:K273隅角光凝固術 片眼 9660点)
3割負担 片眼 約3万円 両眼 約6万円
2割負担 片眼 約2万円 両眼 約4万円
1割負担 片眼 約1万円 両眼 約2万円
70歳以上の方は高額療養費(月の上限)
両眼 18,000円になる方が多いです。
緑内障レーザー治療(SLT)の安全性
約74%に治療効果があり
内障レーザー治療(SLT)は安全です。
約74%に治療効果がありました。
718人の開放隅角緑内障・高眼圧症の患者さんを、緑内障点眼群362人(622眼)・SLT群356人(613眼)の2グループにわけて3年間検討。
SLT群74%は、3年間点眼せずに眼圧コントロールができるようになりました。
また、医療コストの面でも、費用対効果が改善しました。
参考:Gazzard, G., 2019. Selective laser trabeculoplasty versus eye drops for first-line treatment of ocular hypertension and glaucoma (LiGHT): a multicentre randomised controlled trial. The Lancet 393, 1505–1516.
治療中治療後の痛みはありません
レーザー治療中にや治療後に痛みはありません。
緑内障レーザー治療(SLT)を行った場合、効果が出れば平均2~6mmHg眼圧が下がります。一般的にこの効果は2~3年続きます。
点眼1種類分の効果があるので1本使用している方は1回のレーザー治療で2~3年点眼をせずに様子を見ることができます。
緑内障レーザー治療(SLT)は効果が減ってきた場合、繰り返し治療をすることができます。
治療は外来で3~5分程度で痛みはなく、手軽にできます。